外装がガルバリウム鋼板の家屋でのメリットとデメリット

2018.3月施工中のガルバリウム外装の家

スタイリッシュな建物の外装材として好んで使用されるガルバリウム鋼板。

シンプルで主張しすぎない素材なので、カラーリングやデザインを優先するケースでもよくお目にかかりますね。また、見た目がソフトな木や、逆にハードなコンクリートなどと組み合わせた場合も、対極的なコントラストがおもしろいので若い世代に人気があります。

ただし、どんな素材にもメリットとデメリットがありますから、新築またはリフォームにあたってはその特性をよく理解して選択されることをおすすめします。

鋼板に断熱効果は期待できません。

外装がトタンで仕上げられたガレージに入ったことはありませんか?鋼板系サイディングが採用されている場所は、暑さや寒さは問わずに防風効果だけを目的としていることが多いので、外との体感温度は変わりませんよね。

やはりガルバリウムも薄さ1mm程度の鋼板ですから、断熱機能は期待できません。

また、ガルバリウムはトタンに比べ耐熱性がありますが、これは素材自体の耐久力であって建物に効果を発揮するものではありません。

結局、建物本体側の断熱性能がしっかりしていないと「新築なのに以前住んでたアパートより寒い!?」…などということにもなりかねません。これを補う塗装で効果を得るようなセールスもあるようですが、そんなことは不可能に近いので、データが明示されていない説明やレビューには惑わされないようにするのが無難でしょう。

※鋼板系ではない外装材もそのほとんどは断熱性能を備えておらず、内部構造に依存するのが普通です。2018.3月施工中のガルバリウム外装の家の壁厚
↑ この壁の厚さが当社標準仕様。鋼板系外装の家屋で断熱性能の低さが露呈すると、その容姿から「ペラペラの建物だからねぇ…」と陰口を叩かれがち。そうはならないようにしたい。

トタンに比べて軽くて高寿命。ただしメンテナンスも必要です。

 トタンと違ってガルバリウムは原材料の55%がアルミニウム。錆びにくいうえ、軽いので建物に負荷をかけない点が優れています。

ただし、錆びにくいとはいってもデリケートな側面があり、施工・塗装には専門的技術を要します。信頼のある職人さんの手で施工してほしいものです。

なお、金属製の外装には珍しく20~30年もつと言われており、高寿命なことがメリットではありますがメンテナンス不要とまではいきません。少なくとも「錆びない」と言い切るのは誤りです。

2018.3月施工中のガルバリウム外装の家
↑ 保護膜としての塗装も、すごく大事!